亀田六神丸 第2類医薬品 の特徴

亀田六神丸
第2類医薬品
18粒 1,886円 税込2,074円 ご注文
亀田六神丸
第2類医薬品
48粒 4,743円 税込5,217円 ご注文
麝香を主成分とする心臓・胃腸薬の効き目。

中国で生まれた六神丸

亀田六神丸のルーツは、中国。清朝の初期(17世紀半ば)とされています。六神丸の名前の由来は、中国で古くから信じられてきた四方の守護神、青龍(東)、白虎(西)、朱雀(南)、玄武(北)の四神に上下の勾陳、騰蛇を加えて六神と呼んだことから、この神々の名を取り六神丸と称したといわれています。一方で、五臓六腑から来ているという説もあります。

漢方では、五臓(肝臓、心臓、脾臓、肺臓、腎臓)に心包(絡)を合わせて六臓と呼びます。六臓すべてにその機能を司る“神”というものがあり、その六臓の“神”に効果があるという考え方から六神丸という名前が生まれたともいわれています。
日本では「亀田六神丸」が草分け的存在といわれています。亀田家は近江国甲賀郡(滋賀県)の出身。江戸時代の中期・元禄の頃、京都へ出て五条室町に店を構えました。代々、井筒屋利兵衛の名で、最初は紅商を営んでいましたが、のちに呉服商となり、鹿子絞りの商家となりました。その六代目・利兵衛の長男利三郎が親戚にあたる清水焼の陶工と中国・景徳鎮に同行したとき、上海で水に当たり、病気になりました。たまたま現地で入手した六神丸を服用して、すぐによくなったので、これを日本で広めようと思い立ち、「雷氏方」という処方に基づく六神丸を輸入して販売を開始しました。六神丸の評判は日本で年々高まり、明治26年(1893年)、呉服屋をやめて薬屋に転業しました。当時、中国から輸入していた六神丸には、麝香、牛黄(牛の胆石)、蟾酥(ガマガエルの耳下腺分泌物)、辰砂、鶏冠石などが配合されていました。効能には、肺病や腫物、赤痢病などと記されていました。
日本でも次第に浸透した六神丸でしたが、明治33年(1900)の薬制改革により、鶏冠石が「砒素が主成分の鉱物」ということで毒薬に指定されて一般に使用できなくなりました。利三郎はこの輸入禁止を機に、六神丸の国産化を実行に移しました。その際、呉服屋時代に井筒屋を名乗り、赤い文字で表記していたので、他の六神丸と区別するため「赤井筒薬亀田六神丸」と名付けました。
この頃の処方は記録がなく明らかではありませんが、戦前の処方は、麝香25%、牛黄13%、熊胆17%、蟾酥5%、辰砂12%、竜脳3%、真珠17%、結合剤8%でした。昭和48年(1973)、辰砂は水銀製剤ということで使用禁止となり、辰砂のかわりに人参を加えた現在の成分になりました。

原料

主要原料の一つ、麝香は、主に中央アジアや中国に生息する麝香鹿から採取します。日本の鹿とは異なり、小型で夜行性の習性を持ち、黒褐色の体毛で被われ、牡・牝ともに角はありません。麝香は牡の腹部の陰嚢に近い部分に袋があり、その中の包皮腺から分泌されています。強い香気は牡が牝を誘う“フェロモン”で、初冬の発情期に最も分泌量も増え、匂いもピークに達します。化学分析によると麝香の成分は、ナトリウム・鉄などのミネラルをはじめ、アンモニア化合物、アミノ酸、香気成分ムスコン、アンドロスタン誘導体、男性ホルモンなどです。
薬理作用は、中枢神経興奮作用、呼吸器系や、循環系神経の興奮作用、血圧降下作用、男性ホルモン様作用、抗炎症作用などが明らかにされています。「亀田六神丸」はこの麝香を主成分とする心臓・胃腸薬です。

「六神丸」は登録商標ではなく一般名なので、同名の製品は全国に存在します。明治・大正当時の効能は、肺病、胃病、心臓病、痢病、疔瘡、脚気、驚風などで、まさに万能薬の観があります。大正7〜8年(1918〜19)にスペイン風邪が大流行したときは、薬問屋が店先に並び、作るそばから奪うように仕入れて売ったという話も伝わっています。また、第二次戦争中は出征する兵士がよく買いに訪れたそうです。

現在の「亀田六神丸」の効能は、“万病効果”はもちろん認められず、「めまい、息切れ、気つけ、腹痛、胃腸カタル、食あたり」と限定されています。処方も今では不動です。麝香をはじめ、牛黄、熊胆、蟾酥と高価な動物性の生薬が主体です。熊胆は現在では牛胆など、ほかの“胆”を代用しても許されていますが、弊社では、組成がやはり違うとして、頑なに熊胆の配合を守っています。初代は、「薬は原料が命。薬は広告でなく、実際の効果で売れるもの」という信条でしたので、今も手に入りにくい原料を吟味して使用しております。「アスピリンはどこへ行ってもアスピリンですが、生薬は微妙で、産地によっても成分に違いが出てきます」例えば、牛黄はオーストラリア産が最上とされていて、弊社ではその入手に万全を期しています。なかでも入手が困難とされるのが、稀少薬の麝香です。「亀田六神丸」は他の六神丸の約4倍の麝香を配合しています。この麝香を取るための麝香鹿は、ワシントン条約(希少動物の国際間取引を規制する条約)の制約下にあり、日本は昭和55年(1980)に批准したので、現在、麝香の輸入は全面的に禁止されています。新たに日本に麝香を持ち込むことはできません。しかし弊社には日本最大級の麝香の備蓄があります。

気つけ薬

「亀田六神丸」はゴマ粒大の丸薬です。口に含むとやや苦みが伝わり、そのまま溶けるに任せると舌がしびれを感じるのは蟾酥の作用で、すみやかに飲み下してください。舞台に上がる前にそっと「亀田六神丸」を口に含むタカラジェンヌがいらっしゃいます。あがりを止める“気つけ”として使用されている方もいらっしゃいます。

商品の特徴

  • 亀田六神丸は、心臓の働きを強くして、血液の循環を改善する薬です。
  • 更年期など自律神経の乱れのような不定愁訴の原因は血流にありますので、血流が改善されればよくなります。亀田六神丸で元気で長生きしてください。
【亀田六神丸の商品詳細】
●めまい、息切れ、気つけ、腹痛、胃腸カタル、食あたりに
●一般に良薬として重要なことは、原料の精選と、その配合が当を得ていることにあると云われています。そして本舗六神丸は、この二点に注意を怠らずに謹製したものであります。本剤の原料は、大部分が動物性の生薬であって、生産量も極めて僅かで、大変高価でありますが、本舗はその薬効に期待して、進んで集成しております。最も肝要な原料の選定と配合については、研究を重ねたうえ、充分な製造管理のもとに発売したものでありますから、どうか本舗六神丸の有効なことを実際にお試し下さいますようお願い致します。

【効能 効果】
・めまい、息切れ、気つけ、腹痛、胃腸カタル、食あたり
【用法 用量】
・大人(15才以上)1回1〜3粒を1日1〜2回、食後に服用する。
※六神丸は一見驚く程の小粒ですから開封のときこぼさないように注意して下さい。

【成分】
(6粒(27.0mg)中)
ジャコウ:4.0mg
ゴオウ:3.5mg
ユウタン:3.5mg
センソ:1.3mg
ニンジン:4.0mg
リュウノウ:0.8mg
シンジュ:4.0mg
結合剤(コメデンプン):4.7mg
コーティング剤(薬用炭):1.2mg
【注意事項】
★使用上の注意
(してはいけないこと)
・本薬を服用している間は、次の医薬品を服用しないでください。
他の強心薬
(相談すること)
・次の人は服用前に医師または薬剤師に相談して下さい。
(1)医師の治療を受けている人
(2)妊婦または妊娠していると思われる人
・次の場合は、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師または薬剤師に相談して下さい。
(1)服用後、次の症状があらわれた場合
関係部位:消化器
症状:悪心・嘔吐
(2)5〜6日間服用しても症状がよくならない場合
(その他の注意)
・定められた用法・容量を厳守して下さい。
・かまずに服用してください。(なるべくヌルマ湯にとかして服用してください。)
・小児(15才未満)には服用させないでください。
★保管及び取扱い上の注意
・直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に密栓して保管して下さい。
・小児の手の届かないところに保管して下さい。
・誤用をさけ、品質保持のため、他の容器に入れかえないで下さい。
【原産国】
日本

【発売元、製造元、輸入元又は販売元】
亀田利三郎薬舗