調胃承気湯 ちょういじょうきとう【第2類医薬品】
調胃承気湯
ちょういじょうきとう
15日分 2,850円 税込3135円 店頭にて
販売
調胃承気湯
ちょういじょうきとう
30日分 5,500円 税込6,050円

成分

成人1日の服用量2包(1包1.5g )中
調胃承気湯エキス粉末・・・1,100mg
〔ダイオウ2.5g、カンゾウ1.0g、乾燥硫酸ナトリウム0.5g より抽出。〕
添加物として、トウモロコシデンプン、乳糖、ステアリン酸Mg、酸化ケイ素を含有する。

効能

体力中等度なものの次の諸症:便秘、便秘に伴う頭重・のぼせ・湿疹・ 皮膚炎・ふきでもの(にきび)・食欲不振(食欲減退)・腹部膨満・腸内異常醗酵・痔などの症状の緩和

用法・用量

1日2回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
成人(15才以上)・・・1包
15才未満7才以上・・・2/3包
7才未満4才以上・・・1/2包
4才未満2才以上・・・1/3包
2才未満・・・1/4包

「調胃承気湯」はこんな方に!

慢性的な便秘タイプ

「体力中等度なもの」

例えば・・・

  • 慢性的に便秘で悩んでいる方
  • 便秘が続くと、おなかが張って苦しくなる方

「調胃承気湯」はどんなふうに効くの?

漢方では、体に熱がたまると不調が現れやすくなると考えます。おなかに熱がたまって現れる不調のひとつが便秘です。便が出れば、熱もいっしょに出すことができますが、出なければどんどんたまっていきます。

「調胃承気湯(ちょういじょうきとう)」は、「気」の停滞をスムーズにすることにより排便を促すだけではなく、余分な熱を冷まします。

※気・・・目に見えないが人の体を支えるすべての原動力のようなもの

配合されている生薬は?

  • 大黄(だいおう)
  • 甘草(かんぞう)
  • 芒硝(ぼうしょう)あるいは生薬以外に乾燥硫酸ナトリウム

漢方的考え方でお通じの悩みを分析

まず、漢方では、腹痛や腹部膨満感などの不快感を伴う便秘、あまり不快感を伴わない便秘を分けて考えます。

不快感を伴う便秘の原因は、腸の「気」の流れをさまたげる熱や「気」が停滞していると考えています。余分な熱は、脂っぽいものや辛いもの、甘いものをよく食べることによって発生しやすく、この熱は便を乾かしてしまいます。そのため、便が出にくくなります。 また、たまった熱は体の上部へと昇るので、ニキビなどの肌トラブルを引き起こす要因にもなります。ストレスや緊張、不安などは腸の「気」を停滞させやすく、胃腸の動きが弱くなって便秘しやすくなります。

一方、あまり不快感を伴わない便秘は、腸の「気」が不足することのほか、「血(けつ)」や「水(すい)」が不足してうるおいがなくなることによっても起こります。産後や加齢など、「気」「血(けつ)」を消耗してしまった状態で起こると考えられています。

また、便秘と下痢を繰り返す状態は、腸の「気」「血(けつ)」のバランスが乱れている状態と考えます。ストレスや生活習慣の乱れなどにより、「気」「血(けつ)」のバランスが乱れると、消化・吸収がうまくいかなくなったり、腸のはたらきがうまくいかなくなったりするのです。

漢方薬でのお通じの悩みの治し方

西洋医学では、腸を動かすことでたまっている便を出します。その作用によって、痛みを感じる人もいます。

漢方では、胃腸にたまっている熱をとり除き、「気」の流れを正常な状態へ近づけるという考え方で治療します。腸への作用は比較的おだやかなので、無理なく排便を促すことができます。「気」の流れが整うと、便秘などのトラブルも減っていきます。「調胃承気湯(ちょういじょうきとう)」は、胃腸のはたらきを整え、良くするという意味で、食欲があるのにすっきり出ないという便秘のタイプによく用いられます。慢性および急性の便秘に対して、おだやかに、すぐれた排便効果を発揮します。

調胃承気湯 中医学解説
【効能】 通便軟堅、和胃瀉熱
【適応症】 大黄甘草湯に芒硝を加味したもので、腹部膨満感やつかえがない人の便秘に用います。
【類方比較】 麻子仁丸:潤下の代表処方。潤下とは、瀉下力の緩やかな薬物を用いて便秘を治療する方法で、緩下とも言う。兎糞の便秘にもちいます。
桃核承気湯:オ血の症状があり、月経不順、月経困難を伴い、のぼせ、頭痛、不眠などの精神神経症状を呈する場合に用います。
桂枝加芍薬大黄湯:他の下剤を用いますとしばしば腹痛を訴え、気持ちよい便通がない場合に用います。
大柴胡湯:胃のつかえ、唱吐、悪心またはストレスなどによる便秘に使用します
防風通聖散:食欲旺盛で口渇がある、または太っている人の便秘に使用します
【解説】

大黄は、瀉下作用によって腸内の糞便を排除します。芒硝は、腸管内に多量の水分を保ち糞便を軟化して排泄しやすくします。大黄・芒硝は、消炎作用があり、甘草は、鎮痩作用をもち、大黄によるけいれん性腹痛を緩解します。

【治療の現場から】 疲れやすい、食欲不振の便秘には、補中益気湯を合方します
老人、栄養不良の便秘には、四物湯を合方します。
【使用上の注意】 軟便、下痢のものには使用しません
【臨床応用】 老人の便秘、小児の食傷、歯の疼痛、病後の便秘
添付文書