逍遥散 しょうようさん【第2類医薬品】
逍遥散
しょうようさん
15日分 4,350円
税込4785円 店頭にて
販売
逍遥散
しょうようさん
30日分 8,400円 税込9240円
中国の薬方書「和剤局方」に収載されている薬方です。更年期障害による神経症状(イライラ、精神不安など)と月経不順や月経困難、血の道症などに婦人薬としてよく用いられています。また、憂うつ感、イライラ、怒りっぱいなどの症状も緩解します。

処方構成
当帰 芍薬 白朮 茯苓 柴胡 甘草 薄荷 生姜

柴胡は肝機能を高め解毒力を増す働きを持ちます。当帰は造血をはかる働きを持ち、芍薬とともに血液の働きを増します。茯苓・白朮で冷えやむくみなどの原因となる体内の余分な水分を尿として流すことによりむくみを改善します。半夏・生姜で吐き気を鎮めます。人参・甘草・大棗で胃腸の働きを高め、食欲を増すことによって体力を付け抵抗力を高めます。薄荷によって自律神経を安定させます。

効能・効果

体力中等度以下で、肩がこり、疲れやすく精神不安などの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症、神経症
※「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。

用法・用量

次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15才以上) 1包 3回
15才未満7才以上 2/3包
7才未満4才以上 1/2包
4才未満2才以上 1/3包
2才未満 1/4包

用法・用量に関連する注意

小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
1歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、止むを得ない場合にのみ服用させてください。

成分

【成分】本剤3包(4.5g)中
逍遥散料エキス粉末 2,200mg(トウキ・シャクヤク・サイコ・ビャクジュツ・ブクリョウ各1.5g、カンゾウ0.75g、ショウキョウ・ハッカ各0.5g)

添加物:ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖、ステアリン酸Mg

逍遥散 中医学解説
【効能】 疏肝解欝、健脾補血、調経、清熱涼血
【適応症】 ゆううつ感、いらいら、胸脇痛・寒くなったり熱くなったりする・めまい・頭痛・口や喉の乾燥感・月経不順・経血量が少ない・乳房がはって痛む・食欲がない・疲れ易い・脈が弦で無力など。
【類方比較】 加味逍遥散:逍遥散に牡丹皮と山梔子を加味した処方
【解説】

逍遥散は、肝気鬱結・血虚・脾失健運が混在し、因果関係をもった病態に用います。疏肝解欝の柴胡が主薬で、欝滞した肝気を疏通し条達させ、少量の薄荷が疏散条達の効能を強めます。養血活血の当帰と養血斂陰の白芍は、肝の陰血を補充して柔肝し疏泄を調整する。健脾の白朮・茯苓・甘草と温める生姜は、脾気を高め運化を良くし肝血の生成を促します。肝気を調整して脾に乗じないようにし、脾をすこやかにし肝に乗じられないように防止します。

【使用目標】  
【治療の現場から】 肝欝が強ければ、香蘇散を合方します。
食欲不振が強ければ、半夏厚朴湯や平胃散などを合方します。
血虚が強ければ、四物湯や杞菊地黄丸を合方します。
気虚が明らかであれば、六君子湯や参苓白朮散を合方します。
便秘があれば、麻子仁丸を合方します。
生理痛があれば、五積散や桂枝茯苓丸など合方します。

気血両虚の肝気鬱結。精神的緊張や情緒変動とともに発生する、腹痛・下痢・腹鳴に使用します
心窩部から季肋部にかけて軽い苦満感を訴え、抵抗圧痛があります。

※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
【臨床応用】 自律神経失調症・更年期症候群・神経性胃炎・胃十二指腸潰瘍・慢性胃炎・慢性胃炎・肝硬変の初期・慢性乳腺炎・月経不順・月経困難症・月経前症候群・乳腺炎・過敏性腸症候群・神経性下痢症・膀胱神経症・慢性膀胱炎などで肝気鬱結・気血両虚を示すものに使用します。
添付文書