芍薬甘草湯 しゃくやくかんぞうとう【第2類医薬品】
芍薬甘草湯
しゃくやくかんぞうとう
15日分 2,850円 税込3135円 店頭にて
販売
芍薬甘草湯
しゃくやくかんぞうとう
30日分 5,500円 税込6050円

足のつり、こむらがえりしやすい人向けの漢方薬

「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」は、一般的に筋肉がけいれんして、急に強い痛みが出た方、運動中や就寝中に足がつる方、たまに運動するとこむらがえりや腰痛を起こす方などにおすすめの漢方製剤です。

筋肉がつった状態は、「気」と「血(けつ)」が一時的に不足している状態。言い換えれば、動力と栄養分が足りなくなった状態というのが漢方の考え方です。激しい運動をしてたくさん汗をかいたときや、就寝前に起こりがちな足のつり(こむら返り)には、不足した動力と栄養分を補給することで対処します。

「芍薬甘草湯」は、不足してしまった「気」と「血(けつ)」を補い、筋肉の急なけいれんを鎮める作用のある処方です。他に、筋肉のけいれんを伴う腹痛や腰痛にも効果があるのもポイントのお薬です。

効能・効果

体力に関わらず使用でき、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症:こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛

配合生薬(成分・分量)

成人1日の服用量3包(1包1.5g)中
芍薬甘草湯エキス(1/2量)…1,450mg
〔シャクヤク・カンゾウ各3.0gより抽出。〕
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。

成分に関連する注意

本剤は天然物(生薬)のエキスを用いていますので、顆粒の色が多少異なることがあります。

用法・用量

次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15才以上) 1包 3回
15才未満7才以上 2/3包
7才未満4才以上 1/2包
4才未満2才以上 1/3包
2才未満 1/4包

用法・用量に関連する注意

(1)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
(2)1才未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、止むを得ない場合のみ服用させてください。

注意点・副作用

使用上の注意
  • してはいけないこと
    (守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
    1. 次の人は服用しないでください
      (1)生後3カ月未満の乳児
      (2)次の診断を受けた人
      心臓病
    2. 症状があるときのみの服用にとどめ、連用しないでください
  • 相談すること
    1. 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      (1)医師の治療を受けている人
      (2)妊婦又は妊娠していると思われる人
      (3)高齢者
      (4)次の症状のある人
      むくみ
      (5)次の診断を受けた人
      高血圧、腎臓病
    2. 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      間質性肺炎 階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。
      偽アルドステロン症、
      ミオパチー
      手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。
      うっ血性心不全、
      心室頻拍
      全身のだるさ、動悸、息切れ、胸部の不快感、胸が痛む、めまい、失神等があらわれる。
      肝機能障害 発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
    3. 5〜6回服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

保管方法

(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります。)
(4)使用期限のすぎた商品は、服用しないでください。
(5)1包を分割した残りを服用する時は、袋の口を折り返して保管し、2日をすぎた場合には服用しないでください。

よくある質問

Q 足がつったときに使用すると効くという「芍薬甘草湯」の情報を教えてください。
A 漢方薬の「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」の構成生薬は、芍薬(しゃくやく)と甘草(かんぞう)の2つです。「芍薬甘草湯」は、これらの生薬が協力してはたらき、筋肉の急激な緊張をゆるめ、痛みをやわらげる作用があるお薬です。また、「芍薬甘草湯」は、漢方薬のなかでも、急激な筋肉のけいれんに効果を発揮するのもポイントです。なお、甘草配合のため、長期連用を避けるよう注意する必要があります(偽アルドステロン症、ミオパチー等を起こすことがあり、また、低カリウム血症の方は使用することができません)。5〜6回服用しても足のつり、こむら返りをくり返すようなら、医師、薬剤師あるいは登録販売者に相談してください。
Q この商品は一般的な腰痛にも有効ですか?
A 「芍薬甘草湯」は、添付文書に記載の通り、こむらがえり、筋肉のけいれんをともなう腰痛などいろいろな痛みに広く用いることができるお薬です。
Q こむら返りが起こったときの「芍薬甘草湯」は、長期的にのんでも副作用など大丈夫でしょうか?
A 「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」は、こむらがえりなどの症状が起こったときに服用し、痛みが治まったら服用を中止するよう注意してください。
Q 他の症状の治療中のために処方された医療用医薬品とこの薬を併用する場合、注意することなどの情報を教えてください。
A 本剤は、医療用医薬品と併用が禁止されている薬はありませんが、甘草やグリチルリチン酸を含む薬などとの併用には注意が必要です。医療用医薬品を処方された方で、併用する際には、医師、薬剤師に相談してください。
芍薬甘草湯 中医学解説
【効能】 平肝・解痙止痛
【適応症】 平滑筋のけいれんを強く抑制して鎮痙、鎮痛に働く。また鎮静作用もある。このほか栄養、滋潤作用をもっています。
【類方比較】 桂枝加芍薬湯:腹部が張り、腹直筋が緊張し腹痛する場合に用います。
小建中湯:桂枝加筍薬湯とよく似た症状で、より虚弱な場合に用います。
大柴胡湯:季肋部の圧迫感を訴え、肋骨弓下部に抵抗・圧痛(胸脇苦満心下急)が強く腹痛を訴え便秘の傾向のある場合。
桂枝加苓朮附湯:各所の筋肉、関節などの持続性痺痛を訴える場合に用います
【解説】

芍薬は、中枢性の鎮静作用がある。芍薬・甘草は、鎮痙、鎮痛作用があり、両者を配合すると作用が強まります

【治療の現場から】 慢性の筋肉痛や夜間に足がつる場合には、四物湯を合方します
運動をしたときや日中に足がつるときは、逍遥散を合方します。
痙攣性の痛み
急におきることが多い

※この目標に必ずしもこだわる必要はありません。
【使用上の注意】 食欲不振、下痢など脾胃気虚のものには注意して使用します。
【臨床応用】 消化管のけいれん性疼痛・胆石症の疼痛発作・尿路結石の疼痛発作・筋膜性腰痛・腓腹筋けいれん・坐骨神経痛・肩こり症・ねちがいなどに、頓服として用います。
添付文書