経行腰痛(月経期の腰痛)
概念
経行腰痛とは、月経時に生じ月経終了後に消失する腰痛をさす。
@血虚気滞の経行腰痛
月経期に腰痛と下腹両側の張った感じが生じ、経血量が少なく円滑に排出しない・舌苔は薄膩・脈が弦細。
治法
養血調気・補腎
寛帯湯(去(麦門冬・蓮子・肉ジュ容)・加(延胡索・香附子・甘草))
A肝腎両虚の経行腰痛
月経期に腰が折れそうに痛み横臥していると次第に軽減し、月経周期の延長・経血量が少なく色がうすい・舌質は淡・舌苔は薄白・脈は沈細で尺脈が弱などをともなう。
治法
補益肝腎
加味青娥丸(補骨脂・胡桃肉・蒜・杜仲)
文献;中医臨証備要
月経時に腰がだるく痛むのは、虚弱体質で肝腎が不足しているためであるから、調経の方剤に杜仲・続断を加えておけばよい。