製造元
中嶋生薬株式会社
京都府中京区二条通東洞院西入仁王門町29番地の2
TEL 075−231−2633

カヤの実                (イチイ科カヤ属:常緑高木:樹高 〜25メートル:花期 〜5月)

別名:榧子 ヒシ 榧実 ヒジツ

分布・生育場所
科名:イチイ科/属名:カヤ属
和名:榧/別名:ホンガヤ/学名:Torreya nucifera Sieb. et Zucc.
温帯地域の山地に自生。庭木などに植栽される

採集と調整
カヤの種子を採取して、種子の肉質の外種皮を取り除いて、天日で乾燥します。
これを生薬(しょうやく)で、榧実(ひじつ)、種子を榧子(ひし)といいます。
用い方
2個から3個を炒って食べるか粉末にして服用します。

カヤの実に含まれている注目の成分・・・

リノール酸、オレイン酸、シアドン酸など9種の脂肪酸

その他
名前の由来は、カヤの古名は、カエ、カヘと呼び、それから転訛(てんか)して、カヤの名になったという。また、古くは根や 枝葉を蚊遣りに使ったので、カヤの名がついたという説もあるという。

カヤは、日本の古書の「延喜式(えんぎしき・927)」の「典薬寮(てんやくりょう)」に、榧子(ひし)として記録されていますが、榧(ひ)は中国産のト レヤ・グランディスのことでカヤの類似植物です。

カヤの材は辺材、心材の区別が不明瞭で黄白色で、柾目材(まさめざい)は油気が多く弾力性に富むので、碁盤にした場合には最高のものとされていて、建築 材、仏像などの彫刻材、そろばん玉、数珠、くし、かさの柄などにも利用されます。

古代の日本では、灯火として、ごま油を使い、その後、エゴマ油、シソ油、ナタネ油を使っていたが、灯火油が無い場合には、カヤ、イヌガヤ、チャボガヤなどの実から油を採り灯火用に使ったという
500g 3000円(税抜) ご注文はこちらへ