分布・生育場所 |
科名:ツユクサ科/属名:ツユクサ属 和名;露草/別名:ボウシバナ/生薬名:鴨跖草(おうせきそう)/学名:Commelina communis
日本全国の野原、道端の湿った場所に自生。
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採集と調整 |
開花期に全草を採取して、水洗いして天日で乾燥させます。
また、日干しにする前に一度蒸してからの方が良いとされています。
開花期に採取するのは、花の咲く時期がその草の勢いが一番良い時だとされているからです。
これを生薬(しょうやく)で、鴨跖草(おうせきそう)といいます。
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用い方 |
通常2リットルぐらいの容器に水約600mlを注ぎ、本品10〜15gを入れて弱火で加熱し、沸騰後約10分、弱火で煮だし、熱いうちにガーゼまたは茶こしでカスをこしてください。これをそのまま又は冷やして数回に分けてお茶代わりにお召し上がりください
ツユクサ(露草)に含まれている注目の成分・・・
アオバニン
アオバノール
フラボコンメリニン デルフィニジンジグコサイド
食用には、生の茎葉をそのままか軽く茹でて、サラダ、和え物にします。アクが少なく美味しく食べることができます。
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その他 |
ツユクサの古名は、ツキクサ(着草)と呼び、古くは万葉時代にはすでに摺染(すりぞめ)に用いられていました。
ツユクサの花汁で染めた布は水に浸すと簡単に色が抜けることがわかり、友禅や紋染めの下絵に用いられるようになりました。
青花紙(あおばな)は、ツユクサの園芸品種のオオボウシバナの花を早朝に採取して、花弁(かべん)を絞った汁液を天具帖(てんぐじょう)などの特定の和紙
に、数回刷毛で塗り重ねてから乾燥したものです。
この青花紙(あおばな)は、水に浸して青色液を作り、友禅や紋染めの下絵を描く場合に用います。
このオオボウシバナはツユクサより大型で、滋賀県の栗太郡が有名で古くから青花紙(あおばな)作りが行われています。
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